つくば宇宙フォーラム

第99

AGN Feedback in Gas-Rich Galaxies

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アレックス・ワグナー 氏

筑波大学 宇宙理論研究室

The currently accepted theory of galaxy formation relies on a cycle of “feeding” and “feedback” between the central supermassive black hole and the galactic interstellar medium. The feedback cycle is likely most important at the peak of galaxy forma...

第98

原始惑星系円盤のALMA偏光観測

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大橋 聡史 氏

理化学研究所(惑星形成研究室)

近年,ALMA望遠鏡による高感度,高分解能観測によって原始惑星系円盤をこれまでにない解像度でイメージングし,リングやギャップ構造などの様々な特徴をもつ円盤を捉えてきた。 原始惑星系円盤において惑星が形成するためには,ダストを0.1 umサイズから1000 kmサイズへと10桁以上成長する過程を考えなければならない。そこで,原始惑星系円盤でどこでどのようにダスト成長が開始するのかを観測から明らかにすることが重要となる。 最近,偏光によってダストのサイズを見積もる方法が提唱されている(e.g., ...

第97

大規模構造における統合摂動論とバイアス効果

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松原 隆彦 氏

高エネルギー加速器研究機構 (KEK)

精密宇宙論の時代が本格的になってきた。最近ではPlanck衛星によるCMB観測によって、標準的な宇宙論モデルで驚くほどうまく宇宙を説明できることが示されたが、ダークマターやダークエネルギーの正体がわからないなど、根源的な謎は残されたままである。現在、大規模な銀河サーベイ観測などが精力的に行われていて、今後は宇宙の3次元構造である大規模構造によって宇宙論を制限する研究が大きく進むであろう。宇宙構造の解析には精密な理論が求められているが、そこには非線形構造形成や赤方偏移空間変形、バイアスなどの微妙...

第96

近傍銀河の分子ガス撮像観測プロジェクトCOMINGで探る分子ガスと星生成

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徂徠 和夫 氏

北大・筑波大クロスアポイント 

銀河内部のどこでどのようにして星が生成されるのかということを知ることは,銀河においてガスから星へと転換してきた進化史を解明する上で不可欠である。しかし,ミリ波の分子スペクトル線観測の技術的制約から銀河の内部構造を分解した分子ガスの分布を系統的に明らかにした観測例はごく限られてきた。そこで私たちは,国立天文台野辺山宇宙電波観測所45 m電波望遠鏡のレガシープロジェクトとして,「近傍銀河の複数輝線による分子ガス撮像観測(CO Multi-line Imaging of Nearby Galaxie...

第95

超エディントン降着の物理

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大須 賀健 氏

筑波大学計算科学研究センター

ブラックホール周囲の降着円盤は、活動銀河核やX線連星など、明るくコンパクトな天体のエネルギー源と考えられている。降着円盤理論の礎である標準円盤理論は、クェーサーやX線連星の熱的放射を見事に説明したことで広く知られるようになった。しかしながら、この理論モデルは質量降着率が大きい(エディントン降着率以上)状況で破綻することが知られている。このため、大きなエディントン比(光度/エディントン光度)を持つと考えられる超高光度X線源や一部の活動銀河核などを説明することができないという問題がある。エディント...

第94

テラヘルツが拓く火星資源探査ビジネス

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笠井康子 氏

テラヘルツ研究センター/統合ビッグデータ研究センター

近年、月面ビジネスが盛んになるなど、人類の活動の場は、地球近傍宇宙に広がっている。そのエネルギー源は水である。我々は、テラヘルツを用いることで10kg以下のセンサの超小型化を実現し、相乗り用小型火星探査機の開発を進めている。これにより、2年に一度、火星に探査機を飛ばし、水や酸素の探査を行うことを目標にしている。 ...

第93

渦巻き腕の新描像:動的構造とその観測的検証

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和田桂一 氏

鹿児島大学

銀河の渦巻き腕は「密度波」であると教科書には 書かれているが,理論的には「定常密度波」を形成することは困難である という理解が広がりつつある。本講演では,渦巻き腕の生成メカニズムについて の理論計算とその特徴を紹介し,観測的検証を議論する。 ...

第92

宇宙乱流ー微惑星形成の謎に迫るー

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梅村 雅之 氏

筑波大学 宇宙理論研究室

固体(地球型)惑星の誕生は,ミクロンサイズのダストに始まり,これが付着成長してkmサイズの微惑星を作り,微惑星が合体して原始惑星を作り,最終的に惑星形成に至ると考えられている。しかしながら,原始惑星系円盤ガスとの摩擦により,ダストの付着成長過程において最短100年でダストが中心星に落下してしまうという問題(中心星落下問題)と,ダスト同士が衝突する際に付着せずに破壊してしまうという問題(衝突破壊問題)が指摘されており,固体微惑星形成問題はいまだに解決していない。中心星落下問題を切り抜けるメカニズ...

第99

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AGN Feedback in Gas-Rich Galaxies

アレックス・ワグナー 氏

筑波大学 宇宙理論研究室

The currently accepted theory of galaxy formation relies on a cycle of “feeding” and “feedback” between the central supermassive black hole and the galactic interstellar medium. The feedback cycle is likely most important at the peak of galaxy forma...

平成31年 1月   13 : 30     電波銀河 , 相対論的ジェット , AGNフィードバック
第98

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原始惑星系円盤のALMA偏光観測

大橋 聡史 氏

理化学研究所(惑星形成研究室)

近年,ALMA望遠鏡による高感度,高分解能観測によって原始惑星系円盤をこれまでにない解像度でイメージングし,リングやギャップ構造などの様々な特徴をもつ円盤を捉えてきた。 原始惑星系円盤において惑星が形成するためには,ダストを0.1 umサイズから1000 kmサイズへと10桁以上成長する過程を考えなければならない。そこで,原始惑星系円盤でどこでどのようにダスト成長が開始するのかを観測から明らかにすることが重要となる。 最近,偏光によってダストのサイズを見積もる方法が提唱されている(e.g., ...

平成30年 12月   13 : 30     アルマ , 原始惑星系円盤
第97

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大規模構造における統合摂動論とバイアス効果

松原 隆彦 氏

高エネルギー加速器研究機構 (KEK)

精密宇宙論の時代が本格的になってきた。最近ではPlanck衛星によるCMB観測によって、標準的な宇宙論モデルで驚くほどうまく宇宙を説明できることが示されたが、ダークマターやダークエネルギーの正体がわからないなど、根源的な謎は残されたままである。現在、大規模な銀河サーベイ観測などが精力的に行われていて、今後は宇宙の3次元構造である大規模構造によって宇宙論を制限する研究が大きく進むであろう。宇宙構造の解析には精密な理論が求められているが、そこには非線形構造形成や赤方偏移空間変形、バイアスなどの微妙...

平成30年 10月   13 : 30    
第96

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近傍銀河の分子ガス撮像観測プロジェクトCOMINGで探る分子ガスと星生成

徂徠 和夫 氏

北大・筑波大クロスアポイント 

銀河内部のどこでどのようにして星が生成されるのかということを知ることは,銀河においてガスから星へと転換してきた進化史を解明する上で不可欠である。しかし,ミリ波の分子スペクトル線観測の技術的制約から銀河の内部構造を分解した分子ガスの分布を系統的に明らかにした観測例はごく限られてきた。そこで私たちは,国立天文台野辺山宇宙電波観測所45 m電波望遠鏡のレガシープロジェクトとして,「近傍銀河の複数輝線による分子ガス撮像観測(CO Multi-line Imaging of Nearby Galaxie...

平成30年 9月   13 : 30    
第95

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超エディントン降着の物理

大須 賀健 氏

筑波大学計算科学研究センター

ブラックホール周囲の降着円盤は、活動銀河核やX線連星など、明るくコンパクトな天体のエネルギー源と考えられている。降着円盤理論の礎である標準円盤理論は、クェーサーやX線連星の熱的放射を見事に説明したことで広く知られるようになった。しかしながら、この理論モデルは質量降着率が大きい(エディントン降着率以上)状況で破綻することが知られている。このため、大きなエディントン比(光度/エディントン光度)を持つと考えられる超高光度X線源や一部の活動銀河核などを説明することができないという問題がある。エディント...

平成30年 7月   13 : 30    
第94

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テラヘルツが拓く火星資源探査ビジネス

笠井康子 氏

テラヘルツ研究センター/統合ビッグデータ研究センター

近年、月面ビジネスが盛んになるなど、人類の活動の場は、地球近傍宇宙に広がっている。そのエネルギー源は水である。我々は、テラヘルツを用いることで10kg以下のセンサの超小型化を実現し、相乗り用小型火星探査機の開発を進めている。これにより、2年に一度、火星に探査機を飛ばし、水や酸素の探査を行うことを目標にしている。 ...

平成30年 6月   13 : 30    
第93

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渦巻き腕の新描像:動的構造とその観測的検証

和田桂一 氏

鹿児島大学

銀河の渦巻き腕は「密度波」であると教科書には 書かれているが,理論的には「定常密度波」を形成することは困難である という理解が広がりつつある。本講演では,渦巻き腕の生成メカニズムについて の理論計算とその特徴を紹介し,観測的検証を議論する。 ...

平成30年 5月   13 : 30    
第92

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宇宙乱流ー微惑星形成の謎に迫るー

梅村 雅之 氏

筑波大学 宇宙理論研究室

固体(地球型)惑星の誕生は,ミクロンサイズのダストに始まり,これが付着成長してkmサイズの微惑星を作り,微惑星が合体して原始惑星を作り,最終的に惑星形成に至ると考えられている。しかしながら,原始惑星系円盤ガスとの摩擦により,ダストの付着成長過程において最短100年でダストが中心星に落下してしまうという問題(中心星落下問題)と,ダスト同士が衝突する際に付着せずに破壊してしまうという問題(衝突破壊問題)が指摘されており,固体微惑星形成問題はいまだに解決していない。中心星落下問題を切り抜けるメカニズ...

平成30年 4月   13 : 30    
  1. AGN Feedback in Gas-Rich Galaxies, アレックス・ワグナー 氏(筑波大学 宇宙理論研究室)   平成31年 1月  
  2. 原始惑星系円盤のALMA偏光観測, 大橋 聡史 氏(理化学研究所(惑星形成研究室))   平成30年 12月  
  3. 大規模構造における統合摂動論とバイアス効果, 松原 隆彦 氏(高エネルギー加速器研究機構 (KEK))   平成30年 10月  
  4. 近傍銀河の分子ガス撮像観測プロジェクトCOMINGで探る分子ガスと星生成, 徂徠 和夫 氏(北大・筑波大クロスアポイント )   平成30年 9月  
  5. 超エディントン降着の物理, 大須 賀健 氏(筑波大学計算科学研究センター)   平成30年 7月  
  6. テラヘルツが拓く火星資源探査ビジネス, 笠井康子 氏(テラヘルツ研究センター/統合ビッグデータ研究センター)   平成30年 6月  
  7. 渦巻き腕の新描像:動的構造とその観測的検証, 和田桂一 氏(鹿児島大学)   平成30年 5月  
  8. 宇宙乱流ー微惑星形成の謎に迫るー, 梅村 雅之 氏(筑波大学 宇宙理論研究室)   平成30年 4月