渦状腕構造の正体
馬場 淳一 氏
国立天文台 天文シミュレーションプロジェクト
銀河円盤の表面に存在する渦状腕構造の正体は,標準的には連続体近似 のもと「密度波」という波動現象と解釈されてきた(密度波仮説)。一方, 海外のGAIA計画や国内のJASMINE計画,VERA計画による銀河系(天 の川銀河)アストロメトリ観測で。個々の星や星形成領域などの詳細な 運動学データの取得が期待される。 従って,渦状腕構造に対して星がどのように運動しているのか,また, 星の運動が渦状腕の形成・維持にどのように関係しているのかなど,星 の運動を基本としたアプローチが必須である。 本講演では,...