深層学習を用いた輝線インテンシティマップからの情報分離
森脇 可奈 氏
東京大学
宇宙大規模構造の観測によって、宇宙論や銀河形成、宇宙再電離現象などに制限を与えることができる。輝線インテンシティマッピングと呼ばれる比較的新しい観測手法では、輝線や吸収線強度の空間的なゆらぎを観測することで、広領域にわたる銀河や銀河間ガスの3次元分布を得ることができる。例えば、2023年に打ち上げ予定の NASA の SPHEREx 望遠鏡では、z = 0-6 の輝線銀河の分布が 200 平方度にわたって観測される。しかし、こうした観測では特定の観測波長に複数の輝線の寄与が混在...