つくば宇宙フォーラム

第114

深層学習を用いた輝線インテンシティマップからの情報分離

Image

森脇 可奈 氏

東京大学

宇宙大規模構造の観測によって、宇宙論や銀河形成、宇宙再電離現象などに制限を与えることができる。輝線インテンシティマッピングと呼ばれる比較的新しい観測手法では、輝線や吸収線強度の空間的なゆらぎを観測することで、広領域にわたる銀河や銀河間ガスの3次元分布を得ることができる。例えば、2023年に打ち上げ予定の NASA の SPHEREx 望遠鏡では、z = 0-6 の輝線銀河の分布が 200 平方度にわたって観測される。しかし、こうした観測では特定の観測波長に複数の輝線の寄与が混在...

第113

FUGIN を用いた銀河系内における分子雲探査

Image

齋藤 弘雄 氏

筑波大学

銀河において分子ガスは主要構成要素であり,その構造の特性は銀河の進化を考える上でも重要である。特に星の形成母体となる分子雲は分子ガスの特徴的な構造であり,その銀河内における空間分布や形成メカニズムの解明は重要な研究テーマでもある。近年の干渉計観測の進歩により,系外銀河において数多くの巨大分子雲が確認され,そこでの物理状態や星形成,さらには銀河内での進化に対する研究も進んできている。しかし,巨大分子雲は分子ガス構造の一部であり,銀河内における分子ガス構造の特性を把握するには,分子ガス構造の大部分を...

第112

Supermassive star formation via super competitive accretion in slightly metal-enriched clouds

Image

鄭 昇明 氏

東北大学 天体理論グループ

近年の遠方クエーサーサーベイにより z > 6 において,数多くの超大質量ブラックホール (SMBH) が見つかっている。これら SMBH の形成モデルの一つとして,宇宙初期に形成される超大質量星 (SMS) が残すBHを種とする Direct Collapse モデルがある。宇宙初期において強い輻射を受けるなどの特殊な環境下にあるガス雲では,水素分子冷却が阻害されることでSMS が形成されると考えられている。これまではガス雲が始原的であることが SMS 形成に至る条件の一つと考えられてい...

第111

Warm-Hot Intergalactic Medium の重元素の超微細構造線を用いた新しい観測手法

Image

吉川 耕司 氏

筑波大学 宇宙理論研究室

現在の宇宙において,観測的に同定できるバリオンの質量が宇宙マイクロ波背景放射や遠方宇宙での中性水素の吸収線系の観測から見積もられるバリオン質量よりも有意に少ないということが知られている。このような現在の宇宙において観測的に未同定のバリオンはdark baryon(もしくは missing baryon)と呼ばれている。 そのような未同定のバリオンは理論的には宇宙大規模構造のフィラメントやダークマターハローの外縁部に Warm-Hot Intergalactic Medium (WHIM) と呼...

第110

アルマ望遠鏡で探る遠方銀河の性質

Image

橋本 拓也 氏

筑波大学

遠方銀河の観測は (i) 銀河形成進化を明らかにするた目に重要であるばかりでなく (ii) 宇宙再電離への銀河の寄与を理解するためにも重要なトピックである。 近年、遠方銀河の候補が地上大型望遠鏡や宇宙望遠鏡によって多数発見され、 その一部は分光観測によって詳細な性質が調べられるようになってきた。 本講演では我々のグループが世界をリードしてきた遠方銀河のアルマ望遠鏡の成果と その将来展望を紹介する。 ...

第114

Image

深層学習を用いた輝線インテンシティマップからの情報分離

森脇 可奈 氏

東京大学

宇宙大規模構造の観測によって、宇宙論や銀河形成、宇宙再電離現象などに制限を与えることができる。輝線インテンシティマッピングと呼ばれる比較的新しい観測手法では、輝線や吸収線強度の空間的なゆらぎを観測することで、広領域にわたる銀河や銀河間ガスの3次元分布を得ることができる。例えば、2023年に打ち上げ予定の NASA の SPHEREx 望遠鏡では、z = 0-6 の輝線銀河の分布が 200 平方度にわたって観測される。しかし、こうした観測では特定の観測波長に複数の輝線の寄与が混在...

令和2年 12月   13 : 30     宇宙論 , 大規模構造 , 機械学習
第113

Image

FUGIN を用いた銀河系内における分子雲探査

齋藤 弘雄 氏

筑波大学

銀河において分子ガスは主要構成要素であり,その構造の特性は銀河の進化を考える上でも重要である。特に星の形成母体となる分子雲は分子ガスの特徴的な構造であり,その銀河内における空間分布や形成メカニズムの解明は重要な研究テーマでもある。近年の干渉計観測の進歩により,系外銀河において数多くの巨大分子雲が確認され,そこでの物理状態や星形成,さらには銀河内での進化に対する研究も進んできている。しかし,巨大分子雲は分子ガス構造の一部であり,銀河内における分子ガス構造の特性を把握するには,分子ガス構造の大部分を...

令和2年 10月   13 : 30     分子雲 , 天の川
第112

Image

Supermassive star formation via super competitive accretion in slightly metal-enriched clouds

鄭 昇明 氏

東北大学 天体理論グループ

近年の遠方クエーサーサーベイにより z > 6 において,数多くの超大質量ブラックホール (SMBH) が見つかっている。これら SMBH の形成モデルの一つとして,宇宙初期に形成される超大質量星 (SMS) が残すBHを種とする Direct Collapse モデルがある。宇宙初期において強い輻射を受けるなどの特殊な環境下にあるガス雲では,水素分子冷却が阻害されることでSMS が形成されると考えられている。これまではガス雲が始原的であることが SMS 形成に至る条件の一つと考えられてい...

令和2年 7月   13 : 30     宇宙論シミュレーション , ブラックホール
第111

Image

Warm-Hot Intergalactic Medium の重元素の超微細構造線を用いた新しい観測手法

吉川 耕司 氏

筑波大学 宇宙理論研究室

現在の宇宙において,観測的に同定できるバリオンの質量が宇宙マイクロ波背景放射や遠方宇宙での中性水素の吸収線系の観測から見積もられるバリオン質量よりも有意に少ないということが知られている。このような現在の宇宙において観測的に未同定のバリオンはdark baryon(もしくは missing baryon)と呼ばれている。 そのような未同定のバリオンは理論的には宇宙大規模構造のフィラメントやダークマターハローの外縁部に Warm-Hot Intergalactic Medium (WHIM) と呼...

令和2年 6月   13 : 30     WHIM , 銀河ハロー , 宇宙論 , 銀河団
第110

Image

アルマ望遠鏡で探る遠方銀河の性質

橋本 拓也 氏

筑波大学

遠方銀河の観測は (i) 銀河形成進化を明らかにするた目に重要であるばかりでなく (ii) 宇宙再電離への銀河の寄与を理解するためにも重要なトピックである。 近年、遠方銀河の候補が地上大型望遠鏡や宇宙望遠鏡によって多数発見され、 その一部は分光観測によって詳細な性質が調べられるようになってきた。 本講演では我々のグループが世界をリードしてきた遠方銀河のアルマ望遠鏡の成果と その将来展望を紹介する。 ...

令和2年 5月   13 : 30     アルマ , 分子ガス , 高赤方偏移銀河
  1. 深層学習を用いた輝線インテンシティマップからの情報分離, 森脇 可奈 氏(東京大学)   令和2年 12月  
  2. FUGIN を用いた銀河系内における分子雲探査, 齋藤 弘雄 氏(筑波大学)   令和2年 10月  
  3. Supermassive star formation via super competitive accretion in slightly metal-enriched clouds, 鄭 昇明 氏(東北大学 天体理論グループ)   令和2年 7月  
  4. Warm-Hot Intergalactic Medium の重元素の超微細構造線を用いた新しい観測手法, 吉川 耕司 氏(筑波大学 宇宙理論研究室)   令和2年 6月  
  5. アルマ望遠鏡で探る遠方銀河の性質, 橋本 拓也 氏(筑波大学)   令和2年 5月