第72回
ミリ波サブミリ波帯における広視野サーベイ観測から遠方銀河などの天体を効率よく検出するために,撮像観測用の多画素カメラの開発を進めている。カメラの検出器には,誘電体基板と超伝導膜一層から構成される力学インダクタンス検出器(Microwave Kinetic Inductance Detector : MKID)と呼ばれる超伝導検出器を用いている。今回は,超伝導検出器を用いたカメラ開発や観測の現状,また我々が進めている野辺山45m電波望遠鏡,南極望遠鏡搭載へ向けたMKIDカメラ開発などを合わせて紹介する。