筑波大学 計算科学研究センター
第71回
銀河は観測波長,感度,空間分解能によって異なる姿を見せる。渦状銀河内部領域において主要な星間物質である分子ガスに対して,古典的な波長3mm帯の一酸化炭素輝線観測はガスの銀河円盤内の運動,分布,渦状腕や星形成との関係等について多くの情報を与えてきた。これに対して,近年の進展が著しい波長~1mmの高感度-高分解能観測がもたらしつつある,大光度銀河中心核,高速分子双極流,高励起分子輝線,などの新たな情報を紹介する。