SCF法による無衝突恒星系のシミュレーション
Shunsuke Hozumi
University of Shiga
SCF (Self-Consistent Field)法は,無衝突恒星系のシミュレーションを行うN体計算の手法のひとつであり,3次元系では密度とポテンシャルを角度方向だけでなく半径方向も直交基底関数系で展開してポアソン方程式を解く方法である。SCF法は,各粒子にはたらく重力が2粒子間の相対座標に依存しないので,定式化において無衝突系を実現している。この方法は,通常のN体計算で必要となる重力ソフトニングが不要で純粋ニュートン力で相互作用を計算できるので,銀河円盤のような回転に支配された冷たい系に...