宇宙最初の星や銀河の誕生,それらが放つ光の特性,銀河や銀河団の形成進化,ブラックホールの形成進化と銀河中心核活動,そして星・惑星系形成などについて基礎物理学から理解することを目指しています。研究の特色は,輻射輸送方程式や相対論的輻射流体力学方程式を扱うことにより,物質と光の相互作用を忠実に採入れていることと,多成分多体から成る天体の形成進化においてお互いの重力の相互作用を忠実に採入れていることです。研究手法としては,解析的研究やコンピュータでの演算を始めとして,計算科学研究センターのスーパーコンピュータを利用した大規模数値シミュレーションを用いています。
太陽最外層大気(コロナ)はなぜ表面(光球)より数百倍高温で100万度以上にまで達するのか?この太陽コロナ加熱問題は1930年代からの未解決課題であり,SOLAR-Cミッションのメインターゲットである。さらに太陽コロナは極紫外線・X線の放射源であるため,惑星大気進化にも強く影響するため,系外惑星のハビタビリティ研究にとっても重要である。コロナ加熱のためのエネルギーは光球で発生したアルフベン波によって輸送されると考えられており,磁気トルネードと呼ばれる局所・突発的なアルフベン波の役割に近年注目が集まっている。我々のグループは磁気トルネードが静穏領域コロナへ伝わるポインティングフラックスの約50%を輸送することを高解像度シミュレーションにより明らかにした。さらに磁気トルネード固有の観測シグナルを求め,SOLAR-Cの観測指標として提案した。本講演ではこれらの詳細に加え,磁気トルネード研究の将来展望について述べる。 ...
本研究では,筑波大学と東京大学が新たに開発したブラソフ方程式の高精度計算手法と,国内を代表するスーパーコンピュータを組み合わせることによって,ブラソフ方程式を直接解き,宇...
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5月3日に宇宙理論・宇宙観測の合同新歓バーベキューを開催しました。 研究室に新たに加わる学類4年生やスタッフの方を含めた理論・観測研究室の 親睦を深める目的で開催され,...
2014年7月28日,第38回全国高等学校総合文化祭茨城大会「いばらき総文2014」の新聞部門の方によるインタビューを小松勇さん(博士後期課程3年)が受けました。 ...
ブラックホール候補天体では硬X線が強い状態と軟X線が強い状態間の遷移が観測される。状態遷移中には準周期振動やジェットの噴出が観測され,ブラックホール降着流が激しい活動性を...
宇宙再電離の時代(EoR)は宇宙のバリオン成分の性質を大きく変えた。我々は流体力学的および放射伝達的な数値シミュレーションを用いて,EoR中IGMにおける様々な過程を詳細...
This talk will highlight some progress made based on our efforts of computing the uni...
Dust coagulation in protoplanetary disks is the first step of planetesimal formation...
Extragalactic astronomy is currently in an exciting period. Observing high-redshift g...
(Ultra)luminous infrared galaxies (= (U)LIRGs) at z=0 form stars 10-100 times more e...
活動銀河核(Active Galactic Nucleus; AGN)とは,超巨大質量ブラックホール(SuperMassive Black Hole; SMBH)への質...
宇宙の物質の大半は暗黒物質によって支配されている。しかしその正体は未だ謎のままであり,現代物理学において最大の問題の1つとなっている。 この未知の物質の正体解明のため,...
一般相対性理論の予言から約100年,ついにブラックホールの存在が確たるものとなりました。重力波の検出によって恒星質量ブラックホールの存在が,EHTによる撮像によって超巨大...
この研究会は,広い視点で天体の形成に関わる理論的研究と観測の現状についての情報の共有と意見交換を行う機会を設けるものです。 また,本研究室内で学位論文を控えている学...
ブラックホールの存在が確たるものとなった現在でも,降着円盤やジェット,円盤風の構造や物理メカニズムは未解明である。問題を解決するには,EHTやIXPE,XRISM等による...
この研究会は,広い視点で天体の形成に関わる理論的研究と観測の現状についての情報の共有と意見交換を行う機会を設けるものです。 また,本研究室内で学位論文を控えている学生の...