大須賀 健(KEN OHSUGA)
筑波大学計算科学研究センター・教授/ 宇宙物理研究部門・主任


ようこそ

私たち筑波大学宇宙理論研究室大須賀グループでは、 巨大ブラックホールの形成過程や、ブラックホールが引き起こす高エネルギー現象について、最先端のコンピュータ・シミュレーションを用いた研究を行っています。 アインシュタインの一般相対性理論によって予言されたブラックホールは、重力波の検出やイベントホライズンテレスコープによる観測により、その存在が確認されました。 しかし、ブラックホールの形成や進化のプロセスには、未だ多くの謎が残されています。特に、宇宙初期における巨大ブラックホールの形成メカニズムは、 長年にわたって解明されていない重大な課題です。また、ブラックホール周囲では、電波からガンマ線に至る強力な放射や、超高速ジェットが観測されていますが、 これらの現象の詳細についても解明が進んでいません。ブラックホール・ジェットの発見から約100年、降着円盤理論が提唱されてから約50年が経過した現在でも、 その全容は未だ解明されていないのです。私たちは、ブラックホールの強重力によって引き起こされる高エネルギー現象をコンピュータ・シミュレーションによって再現し、 その結果が宇宙の進化に与える影響を明らかにすることを目指しています。

おしらせ

■東北学院大学『情報学シンポジウム』で一般向けの講演を行います.
■シンポジウム『富岳百景』で一般向けの講演を行います. パネリストも担当します
■朝日カルチャーセンター公開講座『ブラックホール研究の最前線2025』の第三回(2025/2/1)の講師を担当します
■朝比奈雄太さんが中心となった研究成果についてプレスリリースを行いました.
宇宙物理学の基礎 第5巻「輻射電磁流体シミュレーションの基礎」が発売されました.
■スーパーコンピュータ「富岳」成果創出加速プログラム『シミュレーションとAIの融合で解明する宇宙の構造と進化』の課題責任者として日本の計算科学を推進しています.
■BLACK-HOLE Explorer(BHEX)の『一般相対論/降着流/ジェット駆動班』代表としてプロジェクトに貢献しています.

当グループで研究したい方はこちらを御覧ください.
講演や取材等の依頼はメール(ohsuga[at]ccs.tsukuba.ac.jp)もしくは電話(029-853-6495)でお願いします.

ニュース

2024年12月
小川拓未さんが茨城工業高等専門学校の助教に内定しました
2024年10月
尾形絵梨花さんが東京大学理学系研究科附属ビッグバン宇宙国際センターの特任助教に着任しました
2024年9月
尾形絵梨花さんが学位論文の審査で合格しました(詳細はこちら
Huang JiahuiさとHu Haojieさんが加入しました
2024年4月
ペレスアルバート健さんと栗城琉偉さん、芳岡尚悟が加入しました
2024年3月
井上壮大さんが学術振興会特別研究員PDとして大阪大学に異動しました
高橋幹弥さんが東京工業高等専門学校の助教に着任しました
2024年3月
井上壮大さん、竹田麟太郎さんが物理学学位プログラムリーダー賞を受賞しました
2024年2月
令和6年度HPCIシステム利用研究課題募集における「富岳」一般利用課題に選定されました
課題名"一般相対論的数値流体計算と一般相対論的輻射輸送計算で解明するブラックホール降着円盤と準周期的振動" (代表:大須賀健)
2024年2月
7名の学生が学位論文の審査で合格しました(詳細はこちら
2023年10月
高橋幹弥さんが東京工業高等専門学校の助教に内定しました
2023年9月
井上壮大さんが学術振興会特別研究員PDに内定しました
2023年9月
恒任優さんが学術振興会海外特別研究員としてハーバード大学に異動しました
2023年3月
2022年度日本天文学会林忠四郎賞を受賞しました
受賞対象題目"コンパクト天体周囲の降着流と噴出流の先駆的シミュレーション研究"
2023年3月
令和5年度「スーパーコンピュータ「富岳」成果創出加速プログラム」の新規課題に採択されました
課題名"シミュレーションとAIの融合で解明する宇宙の構造と進化" (代表:大須賀健)
2023年2月
令和5年度HPCIシステム利用研究課題募集における「富岳」一般利用課題に選定されました
課題名"一般相対論的輻射磁気流体計算で解明するブラッ クホール降着円盤と準周期振動" (代表:大須賀健)
2023年2月
6名の学生が学位論文の審査で合格しました(詳細はこちら

大須賀グループの主な最近の研究活動

研究会関連
■朝比奈雄太さん、芳岡尚吾さん、黒田裕太郎さんが"日本天文学会2024秋季年会"で研究発表を行いました(2024年9月)
■大須賀が国内会議 "Exploring Extreme Transients: Emerging Frontiers and Challenges (京都大学)" で招待講演を行いました(2024年8月)
■大須賀が国際会議 "Accretion Disks: The First 50 Years (ISSI Bern, Switzerland)" で招待講演を行いました(2024年6月)
■大須賀が国際会議 "Black Hole Explorer Japan Workshop (NAOJ, Mitaka)" で招待講演を行いました(2024年6月)
■大須賀, 上野航介さん, 竹林晃大さん, 島田悠愛さん, 黒田裕太郎さん, 朝比奈雄太さんが"日本天文学会2024春季年会"で研究発表を行いました(2024年3月)
■朝比奈雄太さん, 小川拓未さん, 井上壮大さん, 高橋幹弥さん, 内海碧人さん, 尾形絵梨花さん, 島田悠愛さん, 竹林晃大さん, 上野航介さん, 黒田裕太郎さんが"ブラックホール大研究会"で研究発表を行いました(2024年3月)
■国際会議 "ブラックホール大研究会" を主催しました(2024年3月)
■高橋幹弥さん, 井上壮大さん、小川拓未さん, 尾形絵梨花さん, 竹林晃大さん, 竹田麟太郎さん, 上野航介さん, 黒田裕太郎さんが"第36回理論懇シンポジウム"で研究発表を行いました(2023年12月)
■大須賀が国際会議 "32nd Texas Symposium on Relativistic Astrophysics (Shanghai)" で招待講演を行いました(2023年12月)
■尾形絵梨花さんが国際会議 "Black Holes on Broadway: The Next Generation of AGN Models in Galaxy Formation (USA)" で研究発表を行いました(2023年12月)
■朝比奈雄太さん, 井上壮大さんが国際会議 "AAPPS-DPP 2023 (Nagoya)" で招待講演および研究発表を行いました(2023年11月)
■尾形絵梨花さんが国際会議 "East-Asia AGN Workshop 2023 (Kagoshima)" で研究発表を行いました(2023年9月)
■井上壮大さん、高橋幹弥さん, 尾形絵梨花さん, 竹林晃大さん, 竹田麟太郎さん, 上野航介さん, 島田悠愛さんが"日本天文学会2023秋季年会"で研究発表を行いました(2023年9月)
■大須賀, 井上壮大さん, 尾形絵梨花さんが国際会議 "34th IUPAP Conference on Computational Physics (Kobe)" で招待講演および研究発表を行いました(2023年8月)
■大須賀, 高橋幹弥さん, 内海碧人さんが国際会議 "Astrophysical Black Holes: A Rapidly Moving Fields (HongKong)" で招待講演および研究発表を行いました(2023年6月)
■大須賀が国際会議 "New Frontiers in GRMHD Simulations of Accreting Black Holes" で招待講演を行いました(2023年4月)

詳細はこちら

学術雑誌論文関連
■芳岡尚吾さんが超臨界ブラックホール降着円盤のエネルギー放出に関する論文(Yoshioka et al. 2024)を発表しました
■ブラックホールジェットのサブミリ波偏光に関する論文(Tsunetoe et al. 2024)を発表しました
■朝比奈雄太さんが超高光度円盤の一般相対論的歳差運動に関する論文(Asahina & Ohsuga 2024)を発表しました
■M87銀河のジェットの模擬観測を実施した論文(Ogihara et al. 2024)を発表しました
■活動銀河核の降着円盤と放射スペクトルの変動に関する論文(Igarashi et al. 2024)を発表しました
■散乱光子の分布関数を解析的にもとめた論文(Takahashi et al. 2024)を発表しました
■尾形絵梨花さんが浮遊ブラックホールの成長過程に関する論文(Ogata et al. 2024)を発表しました
■井上壮大さんがULXパルサーの磁場構造に関する論文(Inoue et al. 2023)を発表しました
■一般相対論的多波長輻射輸送数通コード"RAIKOU"に関する論文(Kawashima et al. 2023)を発表しました
■芳岡尚吾さんが超臨界ブラックホール降着円盤の大局的構造に関する論文(Yoshioka et al. 2022)を発表しました
■高橋幹弥さんが一般相対論的輻射輸送数通コード"CARTOON"に関する論文(Takahashi et al. 2022)を発表しました
■内海碧人さんがカー・ブラックホール周囲の超臨界降着円盤に関する論文(Utsumi et al. 2022)を発表しました
■朝比奈雄太さんが一般相対論的輻射磁気流体力学コード"INAZUMA"に関する論文(Asahina, Ohsuga 2022)を発表しました

詳細は NASA ADS, arXiv