メンバーが一丸となり, ブラックホールや中性子星が引き起こす超高エネルギー現象およびブラックホールの形成・成長過程を,
コンピュータシミュレーションを含めた理論的アプローチによって解明することを目指しています.
大須賀グループでの研究を希望する方はこちらを御覧ください。
研究室訪問をご希望の方はメール(ohsuga[at]ccs.tsukuba.ac.jp)でご連絡お願いいたします。 オンラインも対応しています。
■降着円盤/ジェット
中心天体の重力に引きつけられた物質が作り出す円盤状の構造は, 降着円盤と呼ばれています.
ブラックホールや中性子星が中心天体の場合, 強力な放射と超高速で物質が噴出する現象(ジェット)が起こると予想されています.
一般相対論的輻射磁気流体力学シミュレーションを駆使し, 降着円盤とジェットについて理論的に研究しています.
■降着円盤風
降着円盤からは, ジェットとは異なる高速なガス噴出現象(円盤風)も生じると考えられています.
円盤風は無数のガス雲に分裂し, 複雑は光度変動を引き起こします.
輻射磁気流体力学シミュレーションを用いて降着円盤風の解明を目指しています.
■一般相対論的輻射輸送計算による模擬観測
一般相対論的輻射輸送計算コードを用い, 観測結果を理論的に予言(模擬観測)します.
実際の観測装置によるデータと比較し, 天体の性質を解き明かします.
■巨大ブラックホール形成論
銀河の中心には太陽の数百万倍から数十億倍もの質量を持つ巨大ブラックホールが潜んでいますが,
その形成メカニズムは謎に包まれています.
物質を吸い込みむことで成長したのか, 星や銀河の進化にどう影響を及ぼしたのか,
コンピュータシミュレーションを駆使して巨大ブラックホール形成の謎に迫っています.
■数値計算コード開発
理論天文学の強力な研究手段がコンピュータシミューレーションです.
人工知能やGPUの導入も含め, 世界最先端のシミューレーションコードを開発しています.
キーワード:ブラックホール,中性子星, ジェット, 降着円盤, 円盤風, 巨大ブラックホール形成論, 活動銀河核, 超高光度X線源,
X線連星, ブラックホールシャドー, 一般相対論的輻射磁気流体力学, 一般相対論的輻射輸送方程式, 数値シミュレーション
左上;
ブラックホール降着円盤の一般相対論的輻射磁気流体力学シミュレーション.
光速に匹敵する速度でジェットが吹き出す. 細い線は磁力線.(髙橋博之氏提供)
右上;
一般相対論的輻射輸送計算で再現したブラックホールシャドー. 青いリングの中心にブラックホールが潜む(川島朋尚氏提供)
左下;
浮遊するブラックホールが星間ガスに突入する状況を調べた輻射流体シミュレーション. 黄緑はブラックホールの周囲の電離領域で線はガスの流れ.(尾形絵梨花さん提供)
右下;
中性子星降着流の一般相対論的輻射磁気流体力学シミュレーション. カラーは物質および電磁場による角運動量輸送分布(井上壮大君提供)
■大須賀 健(教授)
■朝比奈 雄太 (助教)
■小川 拓未(科研費研究員)
■尾形 絵梨花 (D3; 学振研究員)
■武者野 拓也 (D3; 学振研究員)
■芳岡 尚悟 (D2; 受託院生/京都大学)
■黒田 裕太郎 (M2)
■上野 航介 (M2)
■ペレス アルバート健 (M1)
■栗城 琉偉 (M1)
■髙橋 博之 さん (駒澤大学)
■野村 真理子 さん(弘前大学)
■川島 朋尚 さん(東京大学宇宙線研究所)
■高橋 労太 さん(苫小牧工業高等専門学校)
■恒任 優 さん (ハーバード大学)
■井上 壮大 さん (大阪大学)
■高橋 幹弥 さん (東京工業高等専門学校)
博士論文
修士論文
卒業論文