平成21年度 筑波大学大学院共通科目
「計算科学のための高性能並列計算技術」
(01ZZ027)

本講義は,CCS HPCサマーセミナー2009と共通です.

日程:2009年7月23日(木)〜7月24日(金)
場所: 筑波大学計算科学研究センター 国際ワークショップ室
問合せ先:hpc-summer-seminar-2009 [at] ccs.tsukuba.ac.jp

本講義の受講者は7月17日(金)までに TWINS で履修申請をして下さい. その後 登録ページ で参加登録を必ず行って下さい(終了しました).

講義概要

計算科学を支える大規模シミュレーション,超高速数値処理のためのスーパーコンピュータの主力プラットフォームはクラスタ型の並列計算機となってきました.ところが,大規模なクラスタ型並列計算機は,高い理論ピーク性能を示す一方で,実際のアプリケーションを高速に実行することは容易なことではありません.

本講義はそのようなクラスタ型並列計算機の高い性能を十二分に活用するために必要な知識,プログラミングを学びます.

講義日程 (各項目をクリックするとpdf版の講義資料が見られます)

9:00-10:30 10:45-12:15 13:30-15:00 15:15-16:45 17:00-18:00
7/23 並列処理の基礎
(レポート課題)
並列システム
(レポート課題)
MPI T2K利用法 並列数値アルゴリズムI T2K筑波 見学会
7/24 OpenMP 並列数値アルゴリズムII 最適化I 最適化II  

講義内容

講義名セミナー内容講師
1 並列処理の基礎 アムダールの法則,並列化手法(EP,データ並列,パイプライン並列),通信,同期,並列化効率,負荷バランスなど並列処理に関する基礎事項を学ぶ. 朴泰祐
2 並列システム SMP,NUMA,クラスタ,グリッドなどの並列計算機システムと,並列計算機システムの性能に大きく関わる事項(メモリ階層,メモリバンド幅,ネットワーク,通信バンド幅,遅延など)を学ぶ. 朴泰祐
3 OpenMP 並列プログラミングモデル,並列プログラミング言語OpenMPを学ぶ. 佐藤三久
4 並列数値アルゴリズムI 代表的な並列数値アルゴリズムである連立一次方程式の解法を学ぶ. 多田野寛人
5 MPI 並列プログラミング言語MPI2を学ぶ. 建部修見
T2K利用法 T2Kオープンスーパーコンピュータシステムの利用法,特にNUMAやマルチレールネットワークの利用法を学ぶ.
6 並列数値アルゴリズムII 代表的な並列数値アルゴリズムである高速フーリエ変換(FFT)を学ぶ. 高橋大介
7 最適化I 並列計算機システムの計算ノード単体におけるプログラムの最適化手法(レジスタブロック,キャッシュブロック,メモリ割当など)と性能評価に関して学ぶ. 高橋大介
8 最適化II 並列計算機システム全体における並列プログラムの最適化手法と性能評価に関して学ぶ. 建部修見

計算科学研究センター
Last modified: Thu Jun 4 21:03:13 JST 2009