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主著論文

  1. "Transient Signatures of Star-Envelope Collisions in Little Red Dots"
    Suzuguchi, T. and Inayoshi, K., accepted for publication in PASJ
    [arXiv] [NASA/ADS]
    LRDで突発天体を考えようという論文. 12月の理論懇シンポでQPEの話をした後, 稲吉さんと村瀬さんに話しかけられて「LRDに星を突っ込ませるとQPEみたいに光ると思うけど, 見えるのか?」ということを言われた. その場では「暗すぎて見えるはずないだろ」と思っていたが, D論が終わった後に実際に計算してみるとパラメータによっては希望があることがわかったので 稲吉さんに連絡した. その後, 京大からお金を得て (搾り取って) 北京に行けることになり, 稲吉さんと議論して観測可能性などを詰め, 論文にまとめることになった. つくばへの異動もあって1ヶ月ほど中断もあったが, 5月には投稿することができた.
  1. "Quasi-Periodic Eruptions as a Probe of Accretion Disk in Tidal Disruption Events"
    Suzuguchi, T. and Matsumoto, T., MNRAS, 545, 1
    [arXiv] [NASA/ADS]
    下のQPE話を始めた後, 当時白眉助教として京大に来られていた松本さんと議論する機会があり, そこで「QPEは標準円盤で考えられているけど, super-Eddington円盤にするとどうなるか?」という話が出て面白そうだと思ったので始めた研究. 主要な結果は議論の次の日くらいには出て, 論文にすることになった. 始めたのが9月で, 翌年の6月にはほぼ論文も出来上がっていたが, 同月にマドリードの研究会で話したところ, ItaiやIndrek氏から放射機構で無視した効果に関する重要な指摘があったので, それを考慮して再度計算し, 9月に投稿した.
  2. "Possibility of Multi-Messenger Observations of Quasi-Periodic Eruptions with X-rays and Gravitational Waves"
    Suzuguchi, T., Omiya, H., and Takeda, H., PASJ, 78, 185
    [arXiv] [NASA/ADS]
    QPE論文一本目. 僕と武田さんが同じ部屋で, よく部屋にやってくる大宮さんと話しているうちに始まった仕事. QPEはEMRIの電磁波対応天体かもしれないので, マルチメッセンジャーで何かできないかと考え, 最終的により周期の短いQPEをLISAと将来のX線観測で同時観測できるか, という仕事に落ち着いた. 最初は円盤との相互作用に着目して力学的摩擦で軌道が変わるかもしれないという議論をしていたが, 似たような研究が古くから存在することがわかったので途中で路線変更を行なった. 思ったよりも時間がかかってしまったが, 共同研究者たちの叱咤激励により無事論文化することができた.
  3. "Gas Dynamical Friction on Accreting Objects"
    Suzuguchi, T., Sugimura, K., Hosokawa, T., and Matsumoto, T., ApJ, 966, 7
    [arXiv] [NASA/ADS]
    ガス中の運動天体が受ける力学的摩擦について調べた論文. 元々は修士論文に向けてガス中の連星ブラックホールが受ける力学的摩擦とそれによる軌道進化を調べていたが, ブラックホールのような降着天体については単独で真っ直ぐ進む場合の力学的摩擦も系統的には調べられていないことが先行研究の調査によってわかったのでやった仕事. 修論執筆の途中くらいから計算を始め, D1になってすぐの段階でほぼ結果が揃っていたが, その後半年程を論文執筆と追加の計算に費やして翌年の1月にようやく投稿, D2の5月にアクセプトされた. (他大学も含め) 同期がどんどんarXivに論文を投稿していくのを目にする中で, 非常に焦って書いていたのが思い出深い.