筑波大学 黒田裕太郎(YUTARO KURODA)のホームページです

研究内容

 ラインフォースとは、金属元素による束縛-束縛遷移吸収によりガスを加速させる力である。 ラインフォース駆動型円盤風は超大質量ブラックホー ルの標準円盤で発生すると考えられている。 先行研究であるNomura et al 2021 では、軸対称2次元輻射流体計算を行っている。 ただし、降着円盤は境界条件として計算されているため、降着円盤の時間発展は計算されていない。 また、輻射力を評価するときに、フォースマルチプライヤーを使用している。フォースマルチプライヤーは円盤風の速度勾配、密度、電離度、温度の簡単な関数で表されていて、ラインフォースを近似的に計算している。
 そうした先行研究の状況から、「ラインフォース駆動型円盤風を想定された円盤の時間発展を計算すること」、 「ラインフォース駆動型円盤風を厳密に計算すること」を行っていきたい。
 2023/2に、「数値流体シミュレーションによるラインフォース駆動型円盤風の研究」という題名で卒業論文を提出した。 卒業論文では、振動数依存型の球対称 1 次元輻射流体コードを作成し、簡易的な吸収モデルを用いてラインフォース駆動型アウロフローの定常構造を調べた。 ここに 卒業論文を載せておく。
 現在(2023/4)では、1次元の降着円盤のコードを用いて、降着円盤の時間発展を研究している。
キーワード
ラインフォース、降着円盤(標準円盤)、円盤風

これまでの発表歴

[1]
黒田裕太郎,大須賀健、"Line Force 駆動型円盤風の解明に向けた1次元流体計算"、 天体形成研究会(口頭)、2022年10月4日〜5日(筑波大学、オンライン)

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