研究会・ワークショップ

ブラックホールジェット・降着円盤・円盤風研究会 2023

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サイエンス・開催趣旨

ブラックホールの存在が確たるものとなった現在でも,降着円盤やジェット,円盤風の構造や物理メカニズムは未解明である。問題を解決するには,EHTやIXPE,XRISM等による超精密観測と最新の理論研究との協働が必要不可欠である。そこで,理論と観測の研究者が最新の成果を共有し,意見交換するための研究会を,本年1月に行った「ブラックホールジェット・降着円盤・円盤風研究会2022」に引き続き開催する。ブラックホールジェット・降着円盤・円盤風を統合的に理解するための共同研究を推進する機会としたい。

このワークショップは,筑波大学計算科学研究センターの主催です。また、科研費基盤A「超大規模計算と超高精度観測で解き明かすブラックホールジェットの駆動機構と多様性」(代表者:大須賀健,21H04488)によってサポートされます。

招待講演

  • 木村 成生(東北大学)
  • 森山 小太郎(Goethe University Frankfurt)
  • 高橋 弘充(広島大学)
  • 木村 成生(東北大学)
  • 森山 小太郎(Goethe University Frankfurt)
  • 高橋 弘充(広島大学)
  • 朝比奈 雄太(筑波大学)
  • 古川 丈裕(山口大学)
  • 秦 和弘(NAOJ)
  • 林 隆之(国立天文台水沢VLBI観測所)
  • 五十嵐 太一(千葉大学)
  • 井上 一(JAXA宇宙科学研究所)
  • 井上 壮大(筑波大学)
  • 川中 宣太(京都大学)
  • 川島 朋尚(東大宇宙線研)
  • 榧木 大修(広島大学)
  • 金 滉基(東北大学)
  • 小出 眞路(熊本大学)
  • 久世 陸(東北大学)
  • 三好 真(NAOJ)
  • 水本 岬希(京都大学)
  • 望月 雄友(東京大学&ISAS/JAXA)
  • 尾形 絵梨花(筑波大学)
  • 小川 拓未(筑波大学)
  • 大野 翔大(筑波大学)
  • 大須賀 健(筑波大学)
  • 志達 めぐみ(愛媛大学)
  • 島田 悠愛(筑波大学)
  • 高橋 博之(駒澤大学)
  • 高橋 幹弥(筑波大学)
  • 高橋 労太(国立高専機構苫小牧高専)
  • 竹林 晃大(筑波大学)
  • 竹田 麟太郎(筑波大学)
  • 當真 賢二(東北大学)
  • 都丸 亮太(Durham University)
  • 澤田-佐藤 聡子(大阪公立大学)
  • 内海 碧人(筑波大学)
  • 米山 友景(宇宙科学研究所)
  • 善本 真梨那(大阪大学)
  • 芳岡 尚悟(京都大学)
  • 伊丹 潔(国立天文台)
  • 磯貝 桂介(京都大学)
  • 岡崎 敦男(北海学園大学)
  • 紀 基樹(工学院大学/国立天文台)
  • 久保田 あや(芝浦工業大学)
  • 郡司 修一(山形大学)
  • 秋山 正幸(東北大学)
  • 小出 美香(崇城大学)
  • 小林 翔悟(東京理科大学)
  • 松井 思引(東京大学)
  • 松本 尚輝(東北大学)
  • 新井 彰(国立天文台)
  • 水田 晃(理化学研究所)
  • 西山 正吾(宮城教育大学)
  • 西嶋 恭司(東海大学)
  • 石崎 渉(京都大学)
  • 川室 太希(理化学研究所)
  • 大田 尚享(東京理科大学/理化学研究所)
  • 一ノ瀬 愉斗(東京理科大学)
  • 長尾 透(愛媛大学)
  • 辻本 匡弘(宇宙科学研究所)
  • 萩野 浩一(東京大学)
  • 福江 純(―)
  • 木坂 将大(広島大学)
  • 野上 大作(京都大学)

重要な日時

  1. 2023年 1月 16日(月) :参加登録締め切り
  2. 2023年 3月 1日(水) 9:50:ワークショップ初日開会
  3. 2023年 3月 2日(木) 9:00:ワークショップ最終日開会

参加登録

*受付は終了いたしました* (申し込み締め切:2023年1月16日)。

その他の情報

地下鉄青葉山駅の北1出口を出て左手,セブンイレブンがある建物です。セブンイレブンの階にある青葉サイエンスホールで行います。

無線LANとしてeduroamが使用可能です。

プログラム

1 日目( 3月 1日(水) )

9:50 ~ 13:30 セッション 1 座長: 當真 賢二
9:50 ~ 10:00 はじめに 當真 賢二(東北大学)
10:00 ~ 10:50 (基)Magnetic reconnection in Black Hole Magnetospheres 木村 成生(東北大学)
10:50 ~ 11:15 電波銀河のジェット・強磁場降着流ハイブリッド多波長放射モデル 久世 陸(東北大学)
11:15 ~ 11:30 降着円盤外縁からの円盤風と内縁からのジェット放出の機構 井上 一(JAXA宇宙科学研究所)
11:30 ~ 11:45 ブラックホールジェットのプラズマ供給機構について 小出 眞路(熊本大学)
11:45 ~ 12:00 ポスターフラッシュトーク ()
12:00 ~ 13:30 昼食
13:30 ~ 15:35 セッション 2 座長: 木村 成生
13:30 ~ 13:55 エディントン光度を超えた活動銀河核における radiatively-driven extremely-fast clumpy absorber の存在 水本 岬希(京都大学)
13:55 ~ 14:10 大局的輻射流体計算で探る、超臨界降着流のアウトフローと運動学的光度 芳岡 尚悟(京都大学)
14:10 ~ 14:35 カー・ブラックホール周りにおける Magnetically Arrested Supercritical Diskの一般相対論的輻射磁気流体シミュレーション 内海 碧人(筑波大学)
14:35 ~ 15:00 歳差運動する超臨界降着円盤の一般相対論的輻射磁気流体シミュレーション 朝比奈 雄太(筑波大学)
15:00 ~ 15:15 一般相対論的輻射磁気流体力学計算による亜臨界降着円盤の内縁構造とブラックホールスピンの研究 大野 翔大(筑波大学)
15:15 ~ 15:35 休憩
15:35 ~ 16:40 セッション 3 座長: 大須賀 健
15:35 ~ 15:50 GMRT 322MHzによるBroad Absorption Line Quasarsのサーベイ観測 林 隆之(国立天文台水沢VLBI観測所)
15:50 ~ 16:05 高角分解能観測が暴く近傍電波銀河の質量降着過程 澤田-佐藤 聡子(大阪公立大学)
16:05 ~ 16:20 高赤方偏移AGN J1430+4204, J1510+5702の22, 43 GHz帯におけるVLBI観測 古川 丈裕(山口大学)
16:20 ~ 16:40 休憩
16:40 ~ 18:10 セッション 4 座長: 大須賀 健
16:40 ~ 17:30 (基)Event Horizon Telescopeによる天の川銀河中心の巨大ブラックホールの直接撮影と今後の展望 森山 小太郎(Goethe University Frankfurt)
17:30 ~ 17:55 Lense-Thirring歳差を伴う降着流・相対論的ジェットの多波長放射特性 川島 朋尚(東大宇宙線研)
17:55 ~ 18:10 A Better Image of Sgr A* from EHT Public Data 三好 真(NAOJ)

2 日目( 3月 2日(木) )

9:00 ~ 13:30 セッション 5 座長: 秦 和弘
9:00 ~ 10:00 ポスター ()
10:00 ~ 10:50 (基)X線偏光観測から探るブラックホール周辺の物理 高橋 弘充(広島大学)
10:50 ~ 11:15 活動銀河核の軟X線超過の起源 川中 宣太(京都大学)
11:15 ~ 11:40 Changing Look AGNにおける軟X線放射領域の輻射磁気流体モデル 五十嵐 太一(千葉大学)
11:40 ~ 13:30 昼食
13:30 ~ 15:25 セッション 6 座長: 高橋 博之
13:30 ~ 13:45 Ionized wind in radio-loud AGN 榧木 大修(広島大学)
13:45 ~ 14:00 活動銀河核 Mrk 766 が示す幅の広い鉄 K 輝線構造の起源 望月 雄友(東京大学&ISAS/JAXA)
14:00 ~ 14:25 Dusty-gas中を浮遊する種ブラックホール降着円盤への降着過程:ダスト昇華と非等方輻射場の影響 尾形 絵梨花(筑波大学)
14:25 ~ 14:40 孤立ブラックホール磁気圏からのガンマ線放射とその検出可能性 金 滉基(東北大学)
14:40 ~ 15:05 磁化した中性子星への超臨界降着流の一般相対論的輻射磁気流体力学シミュレーション 井上 壮大(筑波大学)
15:05 ~ 15:25 休憩
15:25 ~ 17:15 セッション 7 座長: 水本 岬希
15:25 ~ 15:50 X 線連星 MAXI J1820+070 の多波長観測による低光度ブラックホール降着円盤の研究 志達 めぐみ(愛媛大学)
15:50 ~ 16:15 X-ray spectroscopy of the accretion disk corona source 2S 0921−630 米山 友景(宇宙科学研究所)
16:15 ~ 16:40 青色コンパクト矮小銀河1Zw18に存在するULXのスペクトル変動 善本 真梨那(大阪大学)
16:40 ~ 17:05 X線連星における熱・放射駆動型円盤風 都丸 亮太(Durham University)
17:05 ~ 17:15 おわりに 大須賀 健(筑波大学)

ポスター

P1 M87における三日月状シャドウの時間変動とブラックホールスピンの測定 高橋 幹弥(筑波大学)
P2 突発的超臨界降着現象における降着衝撃波の研究 島田 悠愛(筑波大学)
P3 相対論的流体中から放出された光子の多重散乱効果: 数値計算によるアプローチ 竹田 麟太郎(筑波大学)
P4 輻射非効率円盤におけるコンプトン散乱を考慮した電子温度計算 小川 拓未(筑波大学)
P5 コンプトン散乱を考慮した偏光X線の輻射輸送計算コードの開発 竹林 晃大(筑波大学)
P6 相対論的流体における光子多重散乱 高橋 労太(国立高専機構苫小牧高専)

世話人

  • 大須賀 健(筑波大学)
  • 髙橋 博之(駒澤大学)
  • 當真 賢二(東北大学)
  • 秦和 弘(国立天文台)
  • Alexander Wagner(筑波大学)