CCS HPCサマーセミナー2018

開催主旨

計算科学を支える大規模シミュレーション,超高速数値処理のためのスーパーコンピュータの主力プラットフォームはクラスタ型の並列計算機となってきました.ところが,大規模なクラスタ型並列計算機は,高い理論ピーク性能を示す一方で,実際のアプリケーションを高速に実行することは容易なことではありません.

本セミナーはそのようなクラスタ型並列計算機の高い性能を十二分に活用するために必要な知識,プログラミングを学ぶことを目的としています.超高速数値処理を必要とする大学院生が主な対象ですが,興味をお持ちの方はどなたでもご参加下さい.

開催日時・会場

日程:2018年8月7日(火) - 8月8日(水)
会場:筑波大学計算科学研究センター 1階 ワークショップ室(アクセス

参加申し込み

参加申込:こちら からご登録をお願い致します(締め切りました)
締め切り:2018年8月6日(月)
参加費:無料
問い合わせ先:hpc-seminar [at] ccs.tsukuba.ac.jp

会場の都合により,参加定員を超えた場合,参加申込を早期に締め切らせて頂く場合があります.

プログラム

8月7日 (火)8月8日 (水)
09:00 - 10:30並列処理の基礎OpenMP
10:45 - 12:15並列システムMPI
13:30 - 15:00並列数値アルゴリズムI最適化I
15:15 - 16:45並列数値アルゴリズムII最適化II

セミナー内容

セミナー名セミナー内容講師
1 並列処理の基礎 アムダールの法則,並列化手法(EP,データ並列,パイプライン並列),通信,同期,並列化効率,負荷バランスなど並列処理に関する基礎事項を学ぶ. 朴泰祐
2 並列システム SMP,NUMA,クラスタ,グリッドなどの並列計算機システムと,並列計算機システムの性能に大きく関わる事項(メモリ階層,メモリバンド幅,ネットワーク,通信バンド幅,遅延など)を学ぶ. 朴泰祐
3 並列数値アルゴリズムI 代表的な並列数値アルゴリズムである連立一次方程式の解法を学ぶ. 多田野寛人
4 並列数値アルゴリズムII 代表的な並列数値アルゴリズムである高速フーリエ変換(FFT)を学ぶ. 高橋大介
5 OpenMP 並列プログラミングモデル,並列プログラミング言語OpenMPを学ぶ. 李 珍泌
(理化学研究所 R-CCS)
6 MPI 並列プログラミング言語MPI2を学ぶ. 建部修見
7 最適化I 並列計算機システムの計算ノード単体におけるプログラムの最適化手法(レジスタブロック,キャッシュブロック,メモリ割当など)と性能評価に関して学ぶ. 高橋大介
8 最適化II 並列計算機システム全体における並列プログラムの最適化手法と性能評価に関して学ぶ. 建部修見

本セミナーを授業として受講する方へ(筑波大生向け)

本セミナーは,筑波大学大学院共通科目「計算科学のための高性能並列計算技術」と共通です. 大学院共通科目として本セミナーを受講する方は,TWINS で履修登録して下さい.このページからの参加申し込みは不要です.