主催 | 筑波大学計算物理学研究センター |
日時 | 平成12年2月8日 |
場所 | 筑波大学 計算物理学研究センター |
以下の講演時間には5分間の討論時間が含まれます。 |
(*: 平成11年度大規模数値シミュレーションプロジェクト研究 成果報告) |
(**: 計算物理学研究センター 研究成果報告) |
● 9:00-9:30 | 「固体表面における水素の高次元量子ダイナミクス」 |
三浦 良雄(阪大 工)(*KASAI) |
比較的小さな運動エネルギー(〜250meV)で銅表面へ入射した水素分子は、そのほとんどが解離吸着せず、気相中へ散乱される。その際、散乱分子の回転励起や回折が起こることが知られている[1]。このような内部自由度(振動・回転)を持つ粒子のダイナミクスを微視的な立場から理解し、各自由度間のエネルギー的結合のメカニズムを解明するには、分子の自由度をすべて含んだ多自由度系で量子論的なダイナミクス計算を行う必要がある。そこで我々は、量子論的なダイナミクス計算に有効な手法であるカップルドチャンネル法を用いて、固体表面における水素の高次元量子ダイナミクスについて解析を行っている[2]。講演では、散乱分子の運動状態(並進・振動・回転)を、入射分子の配向、入射角、並進エネルギー、回転エネルギーなどを変化させながら求めた結果について紹介し、各自由度間のエネルギー的結合のメカニズムについて議論する。また、同位体効果についても議論する予定である。
[1]M. F. Bertino, A. P. Graham, L. Y. Rusin, and J. P. Toennies, J. Chem. Phys. 109 (1998) 8036.
[2]Y. Miura, H. Kasai, W. A. Dino, and A. Okiji, Appl. Surf. Sci. to be published.
● 9:30-10:00 | 「d-pモデルにおけるスピン相関」 |
小池上 繁 (京大 理)(*KYAMADA) |
● 10:00-10:30 | 「電子機構超伝導模型の超伝導凝縮エネルギー」 |
山地 邦彦 (電子技術総合研究所)(*ETLSC) |
● 11:00-11:30 | 「オーダーNタイトバインディング分子動力学法による炭素の液-液相転移」 |
小田 竜樹(金大 理)(*ODATBMD) |
● 11:30-12:00 | 「二次元ランダムハイゼンベルグ反強磁性体における量子スピンゆらぎ」 |
安田千寿、藤堂眞治(東大 物性研)(*RHAF) |
● 12:00-12:30 | 「2次元Potts模型の1次相転移」 |
有末 宏明 (大阪府立工業高等専門学校) |
● 13:30-14:00 | 「星が形成される現場における、高エネルギー現象・質量放出現象の3次元数値実験」 |
林 満(国立天文台)(*NEXAD) |
● 14:00-14:30 | 「CP-PACSによる星形成過程の研究」 |
菊地 信弘 (筑波大 計算物理学研究センター)(**) |
● 14:30-15:00 | 「最大エントロピー法を用いた格子QCDにおけるスペクトル関数の解析」 |
中原 康博(名大 理)(*MELQCD) |
● 15:30-16:00 | 「グルーオン・プロパゲータの非摂動的振る舞い」 |
中村 純(広大 情報教育研究センター) |
● 16:30-17:00 | 「ハイブリッドモンテカルロ法による奇数フレーバーフェルミオンモデルのシミュレーション」 |
高石 哲弥(広島経済大) |
● 17:00-17:30 | 「CP−PACSを用いた数値シミュレーションによるQCDの研究」 |
金児 隆志 高エネルギー加速器研究機構(**) |