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山内 彩氏(筑波大学 宇宙観測研究室)
「AGN水メーザーの速度モニター観測」

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AGNからの水メーザーのうち、円盤起源のもののスペクトルは、
銀河後退速度付近の速度を持つ「中心速度成分」、円盤の
高速回転により赤方・青方偏移した「高速度成分」を持つ。
中心成分の速度変化を測定することにより、VLBI観測なしでも、
円盤半径や中心天体の質量などを見積もることができる。
中心成分の速度変化とVLBI観測の結果を組み合わせれば、
天体までの距離を精度よく求めることができる。
また、spiral shock modelからは、高速度成分の速度変化が
導かれる。モデルを検証するため、Yamauchi et al. 2005では
NGC 4258の高速度成分の速度変化率を求めた。
現在、速度モニター観測を継続中の、Mrk 1の途中経過に
ついても報告する。

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