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瀬田 益道氏(筑波大学 宇宙観測研究室)

「南極天文学を切り開く30cmサブミリ波サーベイ望遠鏡」

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南極大陸内陸部の高原地帯は、寒冷で標高が高いため酸素と水蒸気が少 なく、サブミリからテラヘルツ帯での地上最良の天体観測サイトである と期待されている。我々は、日本が保有する南極最標高の観測基地ドー ムふじで、テラヘルツ天体観測を行うことを目指している。昨年度は、 南極観測隊に委託したサイト調査に成功し、現在、500GHz帯の高 感度受信機を搭載する30cmサーベイ望遠鏡の開発を行っている。 30cm鏡は、輸送と運用環境が過酷な南極における技術的なプロトタイプ としての役割と同時に、広い視野を生かして、CO J=4-3,CI,及び 500GHz帯の連続波による銀河面のサーベイ観測を予定している。 コロキウムでは、サイト調査結果、30cm鏡の目指すサイエンス、 及び30cm鏡開発の技術的な課題を紹介する。

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