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佐藤 大介氏(筑波大学 宇宙理論物理研究室)

「第一世代星の星形成率の解明に向けての数値計算コードの開発」

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第一世代星はz〜30-40の時期に宇宙で最初に誕生すると 考えられている。 第一世代星による輻射の周辺領域へのfeed backについては, 理論的解析によって兄弟となる星の形成に対して非常に大き な負の影響を与えると見積もられてきた。 しかしながら,輻射を含めた3次元流体シミュレーションでは, 輻射は必ずしも負の影響を与えるとは限らないことが示された。 そのため,第一世代星の星形成率の解明にはこの輻射の影 響を含めた3次元流体シミュレーションを行うことが不可欠であ ると考えられている。 しかしながら,輻射を含めた数値計算コードの開発は近年盛 んに行われているが,世界的にも未だ発展途上にある。

本発表では,Susa(2006)に示された3次元輻射流体数値計 算コードの改良についての結果と現状,および今後の展望を 紹介する。

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