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大須賀 健氏(理研)
「超臨界降着円盤の2次元輻射流体シミュレーション」

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「ブラックホールへの超臨界降着は可能か?」これは1970年代からの歴史的問
題である。実現可能であれば、超巨大ブラックホール形成過程解明への重大な
一歩であり、また、そこで発生するジェットや輻射は母銀河の進化に重大な影
響を与える可能性もある(M-sigma relation を構築するとも示唆されている)。
そこで我々は、超臨界降着円盤の2次元輻射流体シミュレーションを行った。
その結果、定常超臨界降着が可能である事を実証した。セミナーではその物理
的要因についても説明する。また、超臨界現象特有の円盤不安定や、中性子星
への超臨界降着現象のシミュレーション結果についても説明する。

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