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赤堀 卓也氏(筑波大学 宇宙理論物理研究室)

「Ripples in Perseus Cluster」

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Perseus銀河団(Abell 426)は我々から比較的近傍 (z=0.0183)に位置し、X線で明るい銀河団の一つである。X 線天文衛星Chandraの観測から、X線を放出している銀河団 ガスの銀河団中心付近の分布に波紋(ripples)状の構造があるこ とが分かってきた。この銀河団の中心付近には巨大楕円銀河 NGC1275と電波ローブを伴ったX線のbubble構造が存在して いることから、波紋構造は中心銀河のなんらかの活動が影響していると 考えられている。その候補として周期的に活動を繰り返してきた AGNからのジェットがあげられる。

本発表では、Perseus銀河団の最近の観測結果を紹介し、シミュ レーションを用いた理論的研究の現状について紹介する。

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