僕のお仕事
理論宇宙物理学をやっていることになっています。
といっても、いわゆるバリバリの理論というのではなくて、
観測とのリンク、あるいは、観測に近い(?)理論に興味があります。
機会があれば、観測もしてみたいと思っています。
Supervisorは、嶺重 慎 助教授です。
その他にも、福江 純助教授(大阪教育大学)、梅村 雅之助教授(筑波大学)
Dr. W.F. Welsh (テキサス)、Prof. E.L. Turner (プリンストン)にお世話になってます。
この絵は、たいした意味のない、落書だと思って下さい。(←ならのせるな!)
今までやってきた研究
- セルオートマトンモデルを用いた、激変星フリッカリングの解釈
と言った題で、四回生の終りぐらいからしばらく、やってました。
激変星ってほんとにいろいろな種類があるんだねぇ、と痛感しました。
あくりーしょんでぃすくの勉強もしたけれども。
自己臨界組織化現象(SOC)と呼ばれるモデルを基に、
通常ならば複雑な降着円盤を、単純にモデル化し、
そこから、変動現象の解釈を行うというもの。
ある種の激変星に見られる、波長依存性のちいさなフリッカリング現象を
このモデルがうまく説明することがわかった。
- マイクロレンズ現象による、活動銀河核中心部の構造解明
これは、修士一年の途中から手をかけ初めて、修論にしました。
活動銀河と呼ばれる、非常に活動的な種の銀河の中心部は、
その遠い距離から、現段階での望遠鏡による直接分解観測は困難です。
(オーダーにして、3桁とか)
そこで、自然に存在する、「重力の望遠鏡」とでも言うべき
重力レンズ現象の一種である、マイクロレンズ現象を用いて、
中心部の増光をとらえ、これによって中心部の構造を解明するという話です。
これにより、現在中心部にあるとされる降着円盤のモデルとして存在する、
二つのケースにおいて、光度曲線に大きな差が現れることがわかった。
このことは、構造解明への大きな手がかりとなる。
マイクロレンズ現象のアニメーション
これまでの提出論文
- Cellular-Automaton Model for Flickering of Cataclysmic Variables
Atsunori Yonehara, Shin Mineshige & W.F.Welsh
The Astrophysical Journal, 486, 388-396 (1997)
- An X-Ray Microlensing Test of AU-Scale Accretion Disk Structure in Q2237+0305
Atsunori Yonehara, Shin Mineshige, Tadahiro Manmoto, Jun Fukue, Masayuki Umemura & E.L. Turner
The Astrophysical Journal Letters, 501, 41-44 (1998)
- Microlens Diagnostics of Accretion Disks in Active Galactic Nuclei
Atsunori Yonehara, Shin Minesighe, Jun Fukue, Masayuki Umemura, & E.L. Turner
The Astronomy and Astrophysics, submitted (1998)
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