活動銀河核の各波長での特性について
川口 俊宏 (京都大学 宇宙物理 M1)
Key Words ...
active galactic nuclei, multiwavelength observation
活動銀河核(AGN)は大きく分けて、シンクロトロン輻射、逆コンプトン散乱、が優勢
な blazar 型と、ダストや accretion disk などのジェット以外の寄与が効いてい
ると思われる radio-quiet 型に分けられる。AGN の観測的研究は、近年各波長域で
目覚ましい発展を遂げつつあり、両方の型について電波からガンマ線まで全波長域
でのスペクトルが得られる様になって来ている。又、個々の emission line に注目
すると、ライン比、ラインプロファイル、line と continuum の time delay を利
用した reverberation mapping など様々な方法でAGN の構造を探る努力がなされて
いる。
これらに伴う理論的研究の為には、現在までにわかっていることを把握しておく必
要がある。今回の発表では、観測で得られているスペクトルを説明するモデルと、
様々な方法で得られた AGN の構造について review する予定。
参考文献...
1. R.M. Mushotzky, (astro-ph/9705004).
2. D.B. Sanders, Ann.Rev.Astron.Astrophys.,34,749,1996.
3. T.J.-L. Courvoisier & A. Blecha,
'Multi-wavelength continuum emission of AGN', IAU symposium 159, Kluwer, 1994.
4. I. Robson, 'Active Galactic Nuclei', JOHN WILEY & SONS, 1996.
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