つくば宇宙フォーラム

第63

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回転駆動型パルサー磁気圏の粒子加速機構

和田 智秀 氏

筑波技術大学


要旨

回転駆動型パルサーは高速で自転する中性子星である。特に若いパルサーからは自転周期でガンマ線のパルスと周囲に広がる広大なシンクロトロン星雲が観測される。このため,パルサーは我々の銀河におけるプラズマの加速源として着目されているがその粒子加速機構は理解されていない。我々は大局的な磁気圏構造についての粒子シミュレーションを行うことで加速機構について調査した。磁気圏内で起こる電子陽電子対生成が,粒子のアウトフローを持つ定常磁気圏を形成する上で重要であることがわかった。この解は現象論的に支持されている中緯度の沿磁力線電場による加速領域(Outer gap)を同定し,かつ,force-freeモデルなどで通常は議論されない赤道面電流シート内の磁場に対して垂直な電場の加速領域を持つ。本講演では加速機構の未解決問題の紹介とともに,我々の結果と合わせて今後の展望について議論したい。

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